仙台遠征記4 開拓 気仙沼編
『…自分の目に移る光景と目に見えない情報のどちらを信じるんだよ伊坂幸太郎【ジャイロスコープ】』
…東京オリンピック開催が決まった2013年。周りが歓喜に浮き立っているなか、正直素直には喜べなかった。本当にこれで良かったのか!?…もっと優先するべきことがあるのではないか…。…いずれにせよ、被害の特に大きかった現地に行ってこの目で確かめてこなければ…
予約していたホテルは、アパの系列ホテル。だいたい、ホテルを選ぶ基準は大浴場があるかないかで、決めている気がする。理由は、だいたい夜遅くまで呑んだくれてることが多いので、帰ってから風呂の湯を入れて…等とやってると、お酒も入ってるのもあって面倒になってしまう。大浴場なら、そこにいけばいいだけの話なので、頭の良くない書き方をすると、迷わず行けよ!行けばわかるさ!てなもんである。
6時に起床して、朝風呂を浴びて7時に朝食に行けば丁度良いかな。
明日も同じホテルで朝食を食べることになってるから、この日は、和食メイン。郷土料理の芋煮が美味しかった。後デザートのおとうふスムージーもなかなか美味。ただ、一つだけイチャモンつけるなら、やっぱりアパはカレーだろうよ。カレーがあってこそのアパでございます!だと思う。らいにょん先生どうしたの?え?じゃあカレーがないアパはどう表現するのかって?
アパでごじゃーます(安倍晋三風に…ゴニョゴニョ言うのがミソ)って感じかな。
さて、自室に帰ったら、今日はナイターだから午前のうちに気仙沼へ向かおう。そこでお昼を食べて帰ってこよう。そのために色々調べたんだ。
8時1分のやまびこに乗って昨日下車したくりこま高原を通り過ぎて一関へ…
岩手の方にも行ったことないから、中尊寺金色堂辺りなんかを見に行く選択肢もあったんだけど、其れはまた次の機会にということにした。
ここから先は、未知の領域なので、目に飛び込んでくる景色すべてが新鮮そのもの。大船渡線に乗って気仙沼へ。辺りを見渡す限り森(トモヤじゃなくて)。もう少しだけれども秋めいてきたら、紅葉が綺麗な絶景になるだろうな~という感じでした。
気仙沼から降りたら、このBRTに乗って南仙沼へ…最初このローマ字表記ブルートレインの略かと思った。まずは最初の目的地であるシャークミュージアムと氷の博物館へ向かおう。
そこへ行く道中で…
とにかく工事現場が圧倒的に多い。それも明らかに人手が足りていない。…でさらに途中で政治家の事務所みたいなところで
こんなスローガンを目にする。うーん、実に突っ込み所満載。100歩譲って、せめて助詞のへを入れて復興完遂へ。というスローガンなら分からないでもない。政治家は言葉は命のはずなので、もう少し勉強してもらいたいものだね。
陥没して通行がままならない道路もまだある。あたかも復興はもう終わったみたいな書き方をしないでほしい。
『人が生活をしていて、努力で答が見つかるなんてことはそうそうない。答えや正解が分からず、煩悶しながら生きていくのが人間だ。そういう意味では解法と解答の必ずしもある試験問題は貴重な存在なんだ。答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。だから、試験にはせいぜい楽しく取り組むべきだ。伊坂幸太郎【オーファーザー】』
『コップ半分の水を見て、「まだ半分もある」と述べることも、「もう半分しかない」と述べることも可能なように、情報や統計は、見せ方により、どんなものの根拠にも使える。伊坂幸太郎【アイネクライネハナムシトーク】』
南気仙沼いま。🦈ミュージアムと氷の水族館に来た。🦈ミュージアムはタイムリーすぎるアレ。 pic.twitter.com/2tX5BH8cZ8
— まさし (@D49GqNuXHRXOODm) 2019年9月21日
氷の博物館とシャークミュージアムはほぼ隣接した位置にある。単にサメの博物館というだけではなく、この博物館には津波の被害を伝える施設の役割もあわせもっているようだ。
…何だかいたたまれない気持ちになってくる。
なお、こちらは氷の博物館のホヤぼーや先輩。プロジェクションマッピング使うのはともかく、これ以外は何かうまくマッチしてなかったそ。海中の生物なら、ほとんどの人が原色で観たいって思うの、割と普通の感覚だと思うんだけど。あ、せっかくだから、プロジェクションマッピングを使ってらいにょん先生7変化をやれば良かったのか。あまりに寒くなってすぐに出てきてしまった。やはりマイナス20度の世界は耐寒のコート来ていた選り寒いものは寒い。体感の方が限界が来てしまった。
…その後博物館を後にし、港の方へ…
港の近くにもこんな表記が…自然災害においては、人間がいかに小さいのかということがよくわかる。少なくとも風化させるべきではないと思うな。
一つだけ気仙沼で心残りだったことは、目星をつけていたお店がたまたま改装中だったことだ。その名を『福よし』といい、グルメ漫画の美味しんぼのモデルにもなったほど。これだけは心残りなので、またいつかリベンジに来よう。そのもの頃には復旧も進んでるといいな。
そして、気仙沼といえば名産は秋刀魚である。季節が季節だし、丁度旬ということもあり、食べたかったんだ。気仙沼の秋刀魚は絶品だというのもあって、現地で名産品が味わえる贅沢を堪能させてもらった。なお、今年は結構秋刀魚が不作の年であるらしく、どうやらこれだけ大きく脂ののった秋刀魚が食べられるのは結構貴重な経験なようだ。
…充分に気仙沼を堪能したら、そろそろ球場に行くことにしよう(続く)