仙台遠征記 その10 獅子の青さを知る人よ…
負けて負けてようやく勝ちだして…思うように波に乗り切れなかったそんなシーズン…
確か、あれは福岡で3タテをくらって翌日だったかな。ツイートで過去ログは見つからなかったが、こんなリツイートが流れてきていた。
『エル党知っているか?…開幕3連敗を経験したライオンズのシーズンは強い…!」
…おそらくはユニホームがまだ青かったころの、ライオンズファンからの伝言だろう。優勝への大一番で、ここ最近はどうしても負けが混んでいたから、今日の試合で落としたらもう後がない…。以前はずっと落としてきた分水嶺と言っていい。
この日の先発は岸と本田。
ずっと以前に、知り合いになった東北でも獅子が好きボードの持ち主Wさんと久々に再会する。この3連戦ずっと見に来ていたようだが、昨日球場の帰りにたまたま出くわして最後の日は一緒に観戦しましょうという流れに…こういうのは外野自由ならではだよなあとつくづく思ってしまう。ボードはいつの間にやらゲーフラ仕様になっていた。
昨日の辻監督の※コメントはどうやらある程度ファンの声援にも影響を与えていたようだ。もっとも、この日が優勝へのXデーを見越していた西武ファンが多いのかもしれないけど。そんな自分もその一人である(この日の試合では優勝できなかったけどね)
※前日の敗戦を受けて『ファンに気合を入れろ!』と言われているのでとの談話を出した。この日の試合はその翌日のことである。
『野村監督の選手操縦法はとても独特でした。実は、選手と直接話をする機会はあまりないのですが、報道陣を常に側に置き、選手についてさまざまな話をします。その話がマスコミの記事やニュースを通して選手に伝わるように仕向けるのです。選手は監督から直接褒められるよりも、「野村監督がこう褒めていた」と間接的に記事で目にするほうがより真実味があって嬉しいでしょう…』(『観察する指揮官』より引用)
おそらくは、これの応用だ。そして、ファンの気合を入れろ!コールは、おそらくここ数試合よい場面で打てていない秋山への激の意味もあったのだと思う。そこまで計算して敗戦試合の談話はこんな風に活用したのだとしたら、やはり辻監督はすごい人だ。
…この日の応援団は初回から、気合の入り方が違っていた。それに乗せられるかのように、この日の仙台はいつもより声援が増していたように思う。多くの声は空に蒸散され消えていくのだけど、関東圏ではない仙台でこれほど声が出ている光景に出くわすのは珍しい。明らかに昨日と声量のボリュームが違う。少なくとも初回からアニメ声で煽ってくる球団とは大違いだ
岸を倒せ―ライオンズ!の激から始まったこの日の試合が動いたのは4回。1アウト満塁から山川がセンターへのタイムリーヒットで先制。しかし、追加点を奪うことができずに、尻上がりによくなっていく岸にだんだんと打ちあぐねていくまずい展開。
本田のスタミナが切れかけた7回にブラッシュのホームランで同点に追いつかれてしまう。…まずいな。
『あきらめない奴を負かすことはできない』(伊坂幸太郎『あるキング』)
8回満を持して抑えにかかった楽天の方程式に綻びが生じる。プセニッツのコントロールが安定せず3者連続の四球。これ以上ない場面で打席には代打メヒアを告げられる。
…ヒーローは文句なしにメヒア。ヒーローインタビューを聞いたら、後は…
この日は朝食べた海鮮丼が結構おなかにたまっていたので球場では何も食べなかった。やはり、キャッシュレス球場は体験してけど、何かと違和感を感じました。
…そういえば球場近くの定食屋さんはまだあるのかな。とりあえずちょっと寄り道してみてこよう。
残念ながら、この日は祝日により休業日だったようだ。流石のグーグル先生もそこまでは教えてくれない。まあ、お店の営業が続いていることが確認できたのでよしとしよう。夜ごはんは新幹線で駅弁を食べて帰ろう。
帰るまでが遠征だからな。
今回は新幹線ということもあり、帰りの切符を買っていなかった。ここでちょっと失敗してしまったのは、駅を東京にしてしまったことかな。ついつい東海新幹線と同じようなノリで考えてしまったことについては反省。よく考えたら東京まで行かなくても、大宮や上野で降りたほうが、池袋には近かったんだよな。
やまびこしか空いていなかったため帰りはやまびこで時間がかかると思っていたからグリーン車を選択。ここの帰りは、次回もう少し考えたほうがよさそうだ。
そして優勝はできたものの、またポストシーズンで敗退したので、ちょっとだけ間を置かせてもらいました。激獅の言葉を借りて、今シーズンを振り返るなら
「反省しなさ~い、ライオンズ!」に付きますね。
遠征記としては、ここで一旦筆を置かせてもらいます。球場でお会いした皆さん今シーズンもありがとうございました。