masasis-proseのブログ

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交流本企画第1回 『洛中洛外画狂伝』

  気づけば以前の記事を書いてから1か月経過していました。明日から交流戦ですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 

…お、久々にコイツ野球の記事でも書くかと思いきや、今日から以前に読んだ本の読書評を書いいきたいと思います。名付けて交流戦ならぬ、交流本企画です。ツイッターを見ていると、結構な読書家さんが多いようなので、たまには自分も紹介してみたいなという気分になりました。字数制限であるツイッターでやるよりかは、ブログで雑多なジャンルの中から今後いろいろ紹介していこうと思います。

 

第1回目は、自分の大学時代の同級生谷津矢車先生の『洛中洛外画狂伝』です。実はこれ、彼のデビュー作でその当時、駆け出しだった彼からわざわざ寄贈してくれたものです。その作品が今年高校入試になって(日輪の輝きってダイターン3かよ!)

ちょっとした話題になったのでこの作品を思いだして、久々に読み返してみました。

 

 

洛中洛外画狂伝 狩野永徳 (徳間時代小説文庫)

洛中洛外画狂伝 狩野永徳 (徳間時代小説文庫)

 

 

あらすじ…稀代の天才と称された狩野永徳はえもいわれぬ苦悩を抱えていた?そしてその苦悩を晴らすために、将軍が永徳に課した課題とは…永徳の生涯を通して描かれる歴史長編。

 

感想:守・破・離という3語を歴史上の有名人・狩野永徳に当てはめて描いていった高校入試が大好きな王道的なストーリーだと思います。一言で語るなら『天才の苦悩』って感じでしょうか。だいたいの若い子たちに関しては、きっとやりたいことや自由にやっていきたいことがもっとあるはずなのにやらなければいけないことを優先しなければいけなかったり、無理やりやらざるをえなかったり…これは大人に限らず、大人も共感するところでしょうね。

 

この小説を読むと、サラリーマン時代を思いだすなあ。まさに自分が永徳みたいな感じでやりたい仕事という感じは全くせず、安定はするだろうがなんだか砂を噛むような毎日だった気がしますね。

 

永徳の場合は絵に関してきっと似たような感覚だったのでしょう。物語の大半がこの永徳の悩みに関して展開していきます。その悩みや苦難を永徳はいかにして断ち切ったのか?それはぜひ、みなさんの目で確かめてみてくださいね。

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